ソーキそば 三枚肉そば 宮古そば 八重山そば
沖縄そば
沖縄そばはラーメンやうどんに近い感覚。小麦粉に塩水、かん水(炭酸カリウム・海水)を混ぜて打ちます。
かん水は元々は独特の風味とコシを出すためにカジュマルなど亜熱帯の木を燃やした灰を濾過した
灰水を使っていました。

現在も、その製法を受け継いでいるお店もあります。

自家製手打ち麺はコシも出やすいですが、製麺器を使った自家製麺は軟らかめ
南部のスープは全体的にあっさり味・細い麺が多く、北上するにつれて味が濃くなり麺が太くなる傾向があります。

具はメジャーな豚肉は柔らかくなるまでじっくり煮込んで味付けされた内地感覚で言う角煮系。
同じくメジャーなカマボコは、すりつぶした白身魚を棒状にして揚げたものでふわっとした食感。
  主な地域 参考価格 短評
沖縄そば 沖縄本島全域 小450・大500円 本島のスタンダード。名護市周辺が元祖とされています。柔らかく煮込んで味付けした三枚肉少々、カマボコと刻みネギ、紅ショウガが乗っているのがスタンダード。
ソーキそば 沖縄全域 600〜800 本ソーキや軟骨ソーキ、カマボコと刻みネギ、紅ショウガが乗っているがスタンダード。
三枚肉そば 沖縄全域 600〜800 同店の沖縄そばより三枚肉を多めに乗せ、カマボコと刻みネギ、紅ショウガが乗っているがスタンダード。
宮古そば 宮古島 450〜500 宮古島のスタンダード。柔らかく煮込んで味付けしたソーキや三枚肉少々、カマボコと刻みネギ、紅ショウガが乗っているがスタンダード。肉は麺の下に隠されていることも多い。
八重山そば 石垣・八重山 500 八重山地域のスタンダード。細切りにした肉が乗っている。
- - イカ墨そば、ヤシガニそば、ゆし豆腐やアーサを乗せた沖縄の食材を乗せたそば等々。
沖縄そばの主な薬味や調味料
  主な地域 短評
細ネギ 沖縄全域 刻みたては香りが強く食欲をそそる。
コーレーグース 沖縄全域 泡盛に島唐辛子を付け込んだ沖縄で最もメジャーな調味料。殆どの飲食店に置いてある。
紅ショウガ 沖縄全域 そばの調味料としてメジャー。最初から乗せているお店と、調味料と一緒に置いて有る店とがある。
針ショウガ 沖縄全域 無添加にこだわるお店に多い。
ピパーツ 八重山
・宮古
八重山・宮古地方でそばの調味料として一般的に使われている。コショウ科のヒハツモドキの実を乾燥させたものでシナモンっぽい東〜東南アジア系の香りでピリッと辛い。胃腸病によいとされる。
沖縄そば・用語集
良く出てくる用語

すば=そば
┃┣沖縄そば:各お店のオーソドックスなそばは、三枚肉、カマボコ、青ネギが乗るのが一般的。
┃┣宮古そば:細めの平麺、具は容器の底に隠す。現在は多種多様。
┃┗八重山そば:丸めの細麺。具は少なめ。現在は多種多様。
スープ
┃┣沖縄そばのダシの基本は豚骨カツオです。
┃┣鶏油(チーユ):横浜・家系ラーメン屋で使っています。香りが良くなり味に深みが出ます。
┃┃自宅でも簡単に作れます:鶏皮を弱火で30分くらい煮て抽出します→冷やして固めて水から分離します。
┃┣香味油:食材を揚げて旨みや香りを抽出した油。ネギが有名ですが、ニンニクや生姜、鷹の爪、桜海老等も
┃┣ジューシー:混ぜご飯。味を付けた具をご飯に混ぜる。
┃┗味クーター:奥深い味わいのあること。コッテリとは違う。鰹節等の濃厚なダシと具材の旨みが一つになった味わい。

┃┣ツルツル:麺の表面がすべらかで喉越し良し
┃┣ボソボソ:麺の表面がザラザラ、太さが不揃いで表面積が大きくスープが絡みやすい
┃┣シコシコ:コシが強い麺
┃┣プリプリ:弾力がある歯ごたえ
┃┣モチモチ:弾力が少なめ、軟らかめ
┃┣自家製麺:手打ちと製麺機を使ったタイプとに分けられる
┃┗業者麺
┃ ┣亀濱製麺:製麺所。亀が付く店名は「亀濱製麺所の麺=亀濱麺」利用が由来。コシが有って小麦の風味有り。標準は中細?
┃ ┣西崎製麺:プリプリシコシコタイプ。低加水系のコシが有り亀濱麺に似てますが標準(?)はやや厚みがあるタイプ。種類:太さ色々
┃ ┣普天間製麺所:プリプリ弾力があるタイプ。太さが不揃いのやや縮れてコシが有る。標準は中太?
┃ ┣宮城製麺:製麺所。プリプリタイプ
┃ ┣三倉食品:製麺所。モチモチしたタイプ
┃ ┣照喜名製麺:プリプリプツンタイプ。標準は中太縮れ麺?
┃ ┣三角屋麺:モチモチタイプ。標準は太さ不揃いの太さ普通平麺?
┃ ┗名護そば:製麺所。プリプリタイプで食堂で良く使われる。太さ:中中?
具材
┃┣三枚肉(ラフテー):内地では豚の角煮
┃┣ソーキ:軟骨ソーキと本ソーキ。内地ではあばら肉、又はスペアリブ?
┃┣テビチ:豚足
┃┣カマボコ:地域によって特徴有り
┃┗ゆし豆腐:ゆるゆるふわふわ。内地ではくみ出し豆腐?
食材
┃┣アグー:沖縄でしか飼育されていない豚。美味しい脂身の多い幻の豚とゆわれる
┃┣フーチバー:よもぎ
┃┣ネギ:大別すると細身の葉ネギ(青ネギ)と茎が白い白ネギ
┃┣泡盛:沖縄の焼酎(20度〜)
┃┗コーレーグース:泡盛に島唐辛子を付けた調味料。(18禁?)
サイドメニュー
┃┣ジューシー:混ぜご飯。味を付けた具をご飯に混ぜる。
┃┗クーブイリチー:昆布の炒め煮。よろこぶ=縁起物。昆布や豚肉等の食材を炒めて甘辛く煮付ける
その他
 ┣ないちゃー:沖縄にいる沖縄人以外の日本本土の人を指す。内訳:やまとんちゅ(大和人)+外国人
 ┗うちなー=沖縄 うちなーんちゅ=沖縄の人

 

沖縄そば・ラーメンの定義
沖縄そばとラーメン

沖縄そば
┃┣
┃┃┃・ガジュマルの木灰を使った中太の麺。北部は幅広太麺。現在は多種多様。
┃┃┃・小麦粉をベースとした麺。以下はあくまで一般的な製法です。製麺所の麺は一般的にかん水が使われていると思われます。
┃┃┣製法:1.小麦+がじゅまる木灰やかん水(コシ付けるため)→2.製麺→3.茹でる→4.油をまぶす(一定期間伸びにくい)
┃┃┃→5.自然冷却(てか単に保存?)→6.湯切り→7.食
┃┃┃自家製麺(手打ち・製麺機)の場合は4,5,6の作業のないお店も多い。
┃┃┗種類:細め、中太麺(標準)、太麺、宮古そばに多い平麺 (太さなどの定義は無い?)
┃┣ :ソーキ(本ソーキ、骨ソーキ)、三枚肉、かまぼこ、ネギ、ゆし豆腐、、、等(定義は無い?)
┃┣スープ :豚骨+魚系、化学調味料、、、等(定義は無い?)
┃┗うんちく :日本蕎麦と混同されると言う理由で「そば」の呼称は禁止されましたが、長年「沖縄そば」で
┃ 親しまれていた為に存続運動が起こり、昭和53年10月17日に公正取引協議会から正式に認定されました。
┃ 10月17日は「沖縄そばの日」の記念日としてサービスするお店が多いので、是非利用しましょう!
ラーメン
┃┣種類 :塩、醤油、味噌、豚骨白湯スープ(塩・味噌・醤油)、、、等
┃┃九州の豚骨ラーメンに多い豚骨白湯スープは豚骨を強火で沸騰させるため、骨のゼラチンなどが溶け白濁したスープになります。
┃┣ダシ・スープ :カツオ、豚骨、鶏がら・もみじ(鶏の足先)、昆布、煮干、魚介系、鶏油、化学調味料
┃┃香味油(ネギ、生姜、鷹の爪など)、にんにく、、等
┃┣
┃┃┃小麦粉をベースとした麺。以下はあくまで一般的な製法です。かん水を使わず卵つなぎとかもあります。
┃┃┣製法:1.小麦+2.かん水(コシ付けるため)→3.製麺→4.茹でる→5.食
┃┃┃→5.自然冷却(てか単に保存?)→6.湯切り→7.食
┃┃┗種類:極細麺、細麺、(普通)、中太麺、太麺、極太麺 - 平麺、(普通=丸麺)
┃┣ :チャーシュー、メンマ、ネギ、ゆで卵・味付け煮卵、海苔、、、等
┃┗歴史 :老舗は高度成長期頃から有ったようですが、急激に増えたのは2000年以降です。
┃ 人気店=美味しいとは限りません。地元民の人気店=大盛り・安いだったり、
┃ 肉体労働者の人気店=大盛り・塩分高目だったり、
┃ 福岡を中心とする九州出身者の豚骨人気店=ゲンコツ臭過ぎ程イイ!(初心者は店に近付く事すら困難)
┃ 彼ら的には臭いではなく香ばしい香り。、
┃ 関東出身は家系(豚骨ドロドロスープ)・支那ソバ(アッサリ系醤油味)だったり、
┃ 化学調味料ヤダ!・vs無いと物足りない派とか。。。万人が美味しいと思えるラーメンは皆無です。千人千色です。
┃ 沖縄県は日本の人気スポットでもあり、まさに人種(?)のるつぼ。。。嗜好は出身地ごとに、年齢やその時の体調によって
┃ 全く異なる事を理解すべし。「美味しいラーメン屋ってどこかな?」は明らかにナンセンス。マップは自分で作るしかない!
┃ 俗に美味しいと言われる人気店ほど前述の特徴がハッキリしており、好き嫌いが大きく分かれます。
┃ 評価はされないけどリピーターが多い店は比較的万人向けのシンプルな味付けといえるかもしれません。
沖縄そばとラーメンの違い
 ┗上記からもJAS食品表示法では明確に区別しようが無いと思われ(定義は無い?)。少なくとも沖縄県内に関しては店がラーメンを
   沖縄そばと名前を変えて販売(もしくは沖縄そばをラーメンと名前を変えて販売)する事に違法性は無いと思われます。。。が、
   そんな事をして店にメリットが有るとは考えにくく、通常は上記の一般常識に合わせて区別されています。ユーザー的にも
   分かり易いし、理想だと思います。。。が、沖縄そばやさんが一般常識でラーメンと定義されそうな○○そばは○○ラーメンに
   すべきか?。。。難しいです。また、ラーメンと沖縄そば両方の要素を併せ持つ「これは沖縄そば?ラーメン?」的なメニュー
   が有ります。例えば豚骨スープに沖縄そば麺の沖縄そば専門店とか、三枚肉とソーキが乗ったラーメン店とか。
    ※沖縄そば団体(仮称)で定義をしているなど、私は知りませんが、もしご存知の方はご教授頂ければ助かりますm(_ _)m
人気店と有名店
┃・当サイトのグルメ関連コーナーに関して
人気店
┃┃お得だネットでは以下のA、B、Cタイプの情報が中心です。特にCタイプを最重視しています。
┃┃Aタイプ(地元&長期滞在系) 価格>>>量>>味。。。6割方ははこんな感じ?(価格は重要)
┃┃Bタイプ(肉体労働&学生系) 量>価格>>>>味。。。約2割位?(量&価格同程度重視)
┃┃Cタイプ(B級グルメ&中期滞在系) 味>価格>>量。。。約1割位?(美味い&お得感が有る価格)
┃┃
┃┃Dタイプ(グルメ&お金持ち&短期観光客系) 味>>>量>価格。。。約0.7割位?(美味ければ文句ないゾ) 
┃┣価格 :東京の平均所得を400万とした場合、沖縄は300万未満で約30%低い。物価水準も約30%低いのが妥当かと、、、
┃┃内地出身の美味しいと評判のお店が数多く撤退!味の評価が高くても価格が高いとリピート周期が長くなって収益率が落ちる。
┃┣ :うちなー系の飲食店はボリュームある店が多い。大食いアメリカ兵のニーズが庶民にも浸透したからか?
┃┃肥満率全国1位(2004年国勢調査)食い過ぎです!
┃┣ :歴史的視点から ダシが取りにくい硬水の関東は味付けが濃い目、ダシの取り易い軟水の関西は淡麗旨口
┃┃硬水の沖縄も濃い目が好まれるのだろう。ハンバーガーとかジャンクフード、ランチョンミート等。
┃┃ただ、アメリカ文化の影響も大きいと思われる。沖縄は元々はカツオと豚肉中心の文化
┃┗立地条件 :オフィス街のメイン通り、国際通りなど人の往来の激しい地域は不味くても少々の集客努力だけで
┃ 維持は可能かと思われますが、ちょっと路地に入ると更なる工夫や実力が必要になります。沖縄は車社会なので駐車場が無いと
┃ 集客にはかなり響く。。。「かなり安くて美味しくても!」です。近くのPに1h200円。まーイイか!でもリピートする度に食費+200円。
┃ ユーザー心理は他の飲食店へ向かってしまいます。逆にそれでも一定のリピーターを確保しているお店はレベルが高いといえます。
有名店
  ┣観光客には有名&人気!
  ┃ゆうまでも無くイイお値段です。美味しければ割高で全然イイと思うのですが、努力しなくても客が入る状況で
  ┃質を落として商売気出すか?料理人のプライド=料理の質(&サービス)を持続するのか?後者の割合が多いと良いが。。。
  ┣地元では有名&人気!
  ┃価格&量>>>味 価格 ボリュームにシビアなのは全国共通です。普通に美味しければOKです
  ┗地元にも観光客にも有名&人気!
   ただ美味しいだけでなく、お得感・満足感がないと地元で人気になりません。料理人としてのプライドを持続しているお店ですね!
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